学術誌『医学評論』

『医学評論』は、新医協(新日本医師協会)が発行している学術誌です。本誌は、日本学術会議より学術刊行物として認可されています。 第1号は1950年に発行されました。 情勢に対応した医学・医療・公衆衛生などの学術研究論文を掲載しています。

2023年【124号】
1,500円
巻頭言
👤今田隆一(新医協会長)

***<第75回総会・全国研究集会>***
【シンポジウム】ジェンダー平等の現状とその背景~教育・家庭・医療・福祉の現場から
1.ジェンダー・バイアスからの解放―支え合いの社会を目指して
👤今田隆一(新医協会長 脳神経外科医師 坂総合クリニック宮城県認知症疾患医療センター)

2.児童虐待からみたジェンダーギャップ
👤田村道子(市町村保健師)

【特別企画】 食がうるおす育児・保育・母子保健~みんなで耕す・穫る・調理する・分け
る・そしてみんなで食べる
3.「お気楽離乳」への子育て実践報告~赤ちゃんの本来持つ「食べる力」を引き出すために~
👤金子浩子(キッチンの科学プロジェクト(KKP)代表)

【分科会】 格差と分断を打ちやぶる希望を語ろう
4.鍼灸治療ボランティア活動によるホームレス支援の経験
👤武井百代(鍼灸師 新医協鍼灸部会)

5.格差と分断の社会における改革運動の刷新と近代化の課題
👤伊勢田 堯(精神科医師 こころのホームクリニック世田谷・EUCOMS 日本大使)
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<寄稿>
6.通常量のコーヒー摂取により幻聴が再発した統合失調症の1 症例
👤武田隆綱(精神科医師 武田メンタルクリニック)

7.HPV ワクチン名古屋⽀援ネットワークシンポジウム:被害を受けた彼⼥たちに何が起き
たのか―現役薬学⽣、副反応被害の現状を聞く
👤橋本貴尚(有限会社健康堂薬局)、吉田直人、赤川美咲、長南謙一(昭和薬科大学薬学部)

8.HPVワクチン「積極的な接種勧奨を差し控える」に関しての市民への情報提供状況
―全国市町村のホームページ調査―
👤松田一将、長南謙一(昭和薬科大学 臨床薬学教育センター 医薬品情報部門)

9.日本のメチル水銀中毒問題を解決するために
👤斎藤 恒(木戸病院名誉院長)
2022年【123号】
1,100円
1.コロナ禍の中で保健所を考える
👤髙橋貴志子(元東京都保健師)

2. 新型コロナウイルス感染症の対応と課題
👤今田隆一(新医協会長/脳神経外科医師)

3. 再生可能エネルギーの未来
👤水戸部秀利((公財)宮城厚生協会 若林クリニック所長)

4. 震災の後がつらかった
👤蟻塚亮二(精神科医師)

5. 支援する側の視点―障害者、地域住民を支援して
👤八木優子(看護師)
2021年【122号】 特集 子宮頸がんワクチン問題の科学的解明を求めて ー被害者と同じテーブルでー
1,200円
新医協では子宮頸がんワクチン問題の科学的解明をめざして、2018年7月よりHPVワクチン検討会を17回にわたって開催してきました。
被害者の症状に学び、国内外の文献を科学的・客観的に検討してきた成果を集大成した「医学評論」特集号ができました。
ワクチンの必須条件とは何か、本ワクチンの副反応がどうして起こるのか、その症状はどんなものか、有効としている原著論文を読み込むと何が見えてくるかを、新医協の総力をあげてまとめました。
この医学評論特集号が、子宮頸がんワクチンを科学的に理解し、そのリスクや限界についても考えていただく一助になることを願っています。

1. 巻頭言
👤今田隆一(新医協会長)

2. HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)のリスクと人権 改めて問われる公衆衛生の視点
👤岩倉政城(尚絅学院大学名誉教授 新医協顧問)

3. 「ワクチンと伝染病」(新医協出版)から学ぶー国民の立場に立った誠実な安全性の追及
👤宮地典子(薬剤師 新医協副会長)

4. 名古屋市「子宮頸がん予防接種調査」自由記載質問2のテキストマイニングによる分析
👤荒尾貞一(北里大学獣医学部教職課程准教授)

5. HPVワクチンをめぐり、現在考えていること
👤細山公子(千葉市 稲毛診療所 小児科医師)

6. ワクチン成分から見たHPVワクチンの特異性 多量アジュバントと注射法
👤高田満雄(協立医師協同組合 薬剤師)

7. HPVワクチンによる浸潤性子宮頸がんの抑制効果を謳ったフィンランドの文献を批判する
👤大久保節士郎(立川相互病院付属子ども診療所 所長)

8. 子宮頸がんワクチンの接種に関わる皆さんへ
・ワクチン接種がHPV関連浸潤がんを予防するとした、いわゆるフィンランド「論文」 著者への公開質問状と経過に関する報告
・「ワクチン接種はHPV関連浸潤がんを予防する」(2018)に関する質問書(英語版)

9. 4価HPVワクチンによる浸潤子宮頸がん発症予防効果に関するスウェーデン発の論文を読んで
👤今田隆一(新医協会長 日本脳神経外科学会認定専門医)

10. HPVワクチンの子宮頸がん抑制を述べたスウェーデン調査と日本での引用についての検討 ~対象年齢の相違と検診経験の影響は無視できるか~
👤隈本邦彦(江戸川大学メディアコミュニケーション学部 マス・コミュニケーション学科教授)

11. 2017年にHPVワクチン接種した娘の副作用発症から今日まで 「これだけは知っていて欲しい」悲劇を繰り返さないで
👤静岡県在住 HPVワクチン副反応被害者の母S

12. 被害者、被害者家族と医師らとの一問一答

13. 子宮頸がん予防・早期発見の決め手、子宮頸がん検診ーわが国の課題を探る
👤宮地典子(薬剤師)

14. 初経が来たら主治医を持とう ~早期子宮頸がん検診受診の実現に向けて~
👤白澤章子(川中島の保健室 主宰 養護教諭)

15. 新医協HPVワクチン検討会のあゆみ
・医療に於ける民主主義の実現 ワクチンを今日の人権意識でとらえる
・HPVワクチンの効果と副反応を巡って(第1回HPVワクチン検討会報告)
・第2回HPVワクチン検討会報告
・百日咳ワクチンの歴史と、一人の百日咳ワクチン接種後後遺症の症例
・第7回HPVワクチン検討会に参加して
・第13回HPVワクチン検討会報告

16. HPVワクチン評価の主要論点

17. 【要望書】新たな副反応被害の発生につながる9価子宮頸がんワクチン「シルガード9」のWeb会議・持ち回り審議の中止を求める
ー今すべきは2価および4価子宮頸がんワクチンによる副反応の原因究明徹底ー
2021年【121号】
1,300円
「新医協と日本学術会議について」に寄せて
👤今田隆一

新医協と日本学術会議について
👤矢沢順行

***【特集】公衆衛生を担う保健所はどこへ***
公衆衛生の歴史的一齣
👤仁平 將(元保健所長)

東京都の保健所統廃合反対運動の経験から
👤髙橋貴志子(元保健師)

コロナ最前線 保健所からの報告
👤山本民子(保健師)
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放射能汚染水の海洋放出は魚介類への濃縮を招く東電福島事故核発電所の汚染水タンク内で有機結合型トリチウムが生成されている
👤岩倉政城(尚絅学院大学名誉教授 新医協顧問)

各国(日本、米国、英国、豪州)のスタチン製剤の糖尿病リスクに関しての医療用医薬品添付文書比較
👤昭和薬科大学(雨宮菜緒、大和幹枝、土肥弘久、長南謙一)

国内で採用されているワクチンのアルミニウム化合物アジュバントに関する調査
👤昭和薬科大学(赤川美咲、大和幹枝、土肥弘久、長南謙一)
2020年【120号】
1,300円
<新医協第72回総会・全国研究集会>
アタッチメント障害の子どもの理解と援助「抱かれると目をそらし、近づくかと思うと避ける」
👤岩倉政城(尚絅学院大学名誉教授 尚絅学院大学付属幼稚園前園長 新医協顧問)

障害がある子への支援 障害児が変わる・科学的発達支援~保育園の役割
👤相馬範子(認定NPO法人ムーミンの会 子ども子育て支援複合施設なかまの杜代表 兼 ろぜっと保育園 園長)

今、健康で働くために~健診データを活かす~
👤広瀬俊雄(医師 仙台錦町診療所・産業医学健診センター)

「子どもたちの命を守る 口腔崩壊する子どもたちの環境」~貧困と医療ネグレクト~
👤相曽訓子(相互歯科 歯科衛生士統括責任者)

高齢者と薬のいい関係~高齢者の服薬に関する実態調査から見る~
👤樋口恵子(NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長)

「気になる患者」をSDHの視点で捉えて見えてきた課題
👤前田みち子(薬剤師)

<寄稿>
小児と若者における統合失調症スペクトラムおよび他の精神病性障害の薬物療法に関するカナダのガイドライン
👤武田隆綱(精神科医師 武田メンタルクリニック)
2019年【119号】
1,200円
<新医協第71回総会・全国研究集会>
乳幼児の睡眠と食の大切さ ~子どもの生活習慣と心身の健やかな発達~
👤杉田義郎(元関西学院保健館 学校医・産業医、大阪大学名誉教授)

対話型医療の試み ―認知症へのケアを通じて―
👤今田隆一(新医協会長、(公財)宮城厚生協会坂総合クリニック、宮城県認知症疾患医療センター、医師)

認知症になっても安心して暮らせるまちへ
👤千田富子(三多摩健康友の会、認知症ケア上級専門士、薬剤師)

認知症高齢者の現状 ―訪問介護の現場から―
👤澤登久江(菜の花訪問看護ステーション、看護師)

生活臨床のこれまでと今後の課題
👤小川一夫(中之条病院、精神科医師)

沖縄戦によるPTSD ~保健婦の先駆的発見を精神科医はなぜ追跡しなかったのか
👤蟻塚亮二(メンタルクリニックなごみ、精神科医師)

<寄稿> 精神障害をもつ人の援助つき教育
👤武田隆綱(武田メンタルクリニック、精神科医師)